
人間というものには大きく分けて、二種類の欲求というものがあって、苦痛をできる限り避けようといったような非常に動物的といっていい欲求と、そして心理的にしっかりと成長していこうといったような、非常に人間的といっていい欲求というような、欲求を持っているのです。
こういったものを元にしていったものが、ハーズバーグの動機づけ、または衛生理論といったものです。
苦痛からできる限り避けていこうとしていく、動物的な欲求といったものをどれだけ充足したとしても、人間というものは不満足感を減少していくことができるだけであって、それによって積極的な満足感やモチベーションといったものを増加させていくというようなことはなく、そして逆に心理的にしっかりと成長していこうとするような、人間的欲求というものを十分に充たしていくことが不可能であっても、不満足感が増加してしまうというわけではないのです。
このように、仕事の満足感といったものを引き起こしていくような要因と、そして不満といったものを引き起こしていく要因はまったく違うものなのです。
ですから不満要因(つまり衛生要因)といったものを、どれだけ取り除くことができたとしても、それによって満足感を引き出していくようなことにはなってこずに、不満足感といったものを減少させていくような効果だけであって、しっかりと仕事の満足感といったものを引き出していくためには、動機づけ要因というものにアプローチするといったようなことが必要となってくるのです。
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